巡航速度 2008 11 29

 世界各地から、不景気や不況という声が聞こえます。
確かに、悲観的に見れば、そう見えるでしょう。
しかし、世界経済は、巡航速度に戻った、
いや、戻りつつあると言うこともできるでしょう。
(もちろん、借金によって、経済活動を拡大していた個人や企業は、
これから、冬の時代へ向かうことになるでしょう)
 私は、2003年6月23日に、
アメリカにおける、ホーム・エクイティ・ローンの問題を取り上げました。
(下記の「文化の違い culture gap 2003 6 23」を参照)。
 ここ数年の世界同時好況は、言い換えれば、借金文明だったと言えるでしょう。
借金に依存した、借金で作られた世界同時好況。
はたして、それが持続可能なものでしょうか。
これは、砂上の楼閣、英語で言えば、「house of cards」でしょう。
聖書には、砂の上に家を建てる、愚か者の話があります。
 「世界同時バブルがはじけた」と聞きますが、
正確には、「借金文明がはじけた」と言うべきでしょう。
 もちろん、こうした問題は、個人消費だけでなく、
金融業界も、おかしなことになっていたのです。
「金融資産の総額が、世界GDPの4倍を超え、
金融派生商品の総額が、世界GDPの10倍を超えている」と言われているのです。
 多くの人は、金融危機と言いますが、
今は、金融資産の総額も、金融派生商品の総額も、正常値に戻りつつあると言えるでしょう。
もちろん、金融バブルに踊っていた人たちは、金融収縮と言いたいのでしょうが・・・・・。

文化の違い culture gap 2003 6 23
今日(2003年6月23日)の日本経済新聞には、このような記事があります。
「住宅担保に消費者ローン」
「家計、金利負担増の懸念」
「アメリカで、住宅を担保にした消費者ローンが急増している。」
「ただ、同ローンは大半が変動金利であるうえ、住宅バブル頼みの色彩も強い。」
「ホーム・エクイティ・ローンと呼ばれる同融資は、
住宅の評価額から住宅ローンを除いた部分を担保にするもので、使途の制限はない。」
 これを読んで、さすがに日本人は違和感を感じるでしょう。
このような「アメリカの借金文化」には、ついていけないと感じるでしょう。

















































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